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プラセンタ注射治療ガイド:保険適用条件、費用、献血制限と安全のための留意点

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プラセンタ注射治療ガイド:保険適用条件、費用、献血制限と安全のための留意点|京都市山科西まつい内科クリニック

こんにちは、京都市山科区にある山科西まついクリニックの院長 松井 真起子と申します。
前回の記事ではプラセンタの基本的な効果についてご説明いたしました。今回は、実際にプラセンタ治療を始めるにあたって、具体的な治療方法、保険適用の条件、費用、そして安全に治療を受けていただくための重要な留意点について詳しく解説いたします。

プラセンタ注射の治療の流れと推奨される接種間隔

プラセンタ注射は皮下注射であり、治療開始前には、保険適用・自由診療にかかわらず、必ず医師による診察と同意書の記入が必要です。

保険診療(保険適用)となる条件と費用

プラセンタ治療が保険適用となるのは、以下の疾患の治療を目的とする場合に限定されます。

  1. 更年期障害:45歳から59歳までの女性
  2. 慢性肝疾患による肝機能障害の方

保険診療の場合の投与量と頻度、費用(3割負担の目安)は以下の通りです。

  • 投与量:1回につき1A(アンプル)のみ。
  • 接種頻度:週に2回まで(最大)。
  • 費用(目安):初診費用 約1,000円、再診費用 約530円(注射費用込み)。

 自由診療(自費診療)の費用と当院推奨の接種間隔

美容や疲労回復、冷え性、肩こりなどの改善目的でプラセンタを接種する場合、自由診療となります。

当院が推奨する一般的な接種間隔は以下の通りです。

  • 導入期(最初の4週間):1週間に2回まで(最大)、1回につき1~2A
  • 維持期(その後):週に1回、1~2A

自由診療の費用は、初回のみ同意書や説明の診察代として3,000円が追加でかかります。注射費用は1本1,100円、2本2,000円です。

プラセンタ注射薬の選び方と起こり得る副作用

当院では、メルスモンとラエンネックを患者様の体質やニーズに応じて推奨しています。

さらに、プラセンタには、HGF(肝細胞増殖因子)やEGF(上皮細胞増殖因子)など、多種の成長因子(グロスファクター)が含まれており、これらが美肌効果やホルモン調整を強力にサポートすると言われています。

プラセンタ注射に期待できる多岐にわたる効果

プラセンタ注射は、その高い抗酸化力により細胞の老化を遅らせ、アンチエイジング効果を発揮します。また、免疫強化作用があり、以下のようないくつもの症状の改善が期待できます。

参考までに、プラセンタは、美の追求で知られるクレオパトラや楊貴妃も愛用していたとされるほど、古くからその効能が注目されていました。

当院で使用する二種類の医療用プラセンタ

当院では、厚生労働省から認可された「メルスモン」と「ラエンネック」の二種類の注射薬を患者様の状態に合わせて使い分けています。

プラセンタ注射薬の選択基準と特徴

痛みの低減を重視する場合

  • 選択のポイント: 注射時の痛みを抑えたい
  • 推奨される製剤: メルスモン
  • 理由:
    ・PH(水素イオン濃度)が中性近くに調整されている。
    ・ベンジルアルコールという痛み止めの成分が添加物として含まれている。
    ・これらの理由により、注射時の痛みが少ないというメリットがある。

有効成分の含有量を重視する場合

  • 選択のポイント: 胎盤エキス(有効成分)の含有量
  • 推奨される製剤: ラエンネック
  • 理由:1本(2 ml)あたりの胎盤エキスの含有量がメルスモンよりも約10%ほど多くなっている。

稀な副作用が出現した場合

  • 選択のポイント: 副作用による薬剤の変更
  • 推奨される製剤: メルスモンまたはラエンネック(変更を検討)
  • 理由:
    ・ごく稀にラエンネックで頭痛が起きる場合があり、その際はメルスモンへ変更する。
    ・逆に、メルスモンで眠気が強く起こるといった場合には、ラエンネックへ変更する。
    ・添加物(ラエンネックにはPH調整剤、ペプシン、乳糖等。メルスモンにはベンジルアルコール等)に対しアレルギー反応(痒みや発疹)が出現した場合も、薬剤を変えた方がよい。

【補足情報】

山科西まつい内科クリニックでは、痛みに弱い方へはメルスモンを推奨しますが、そうでない方へは皮下出血の副作用が少ないとされるラエンネックをまず推奨する場合があります。

治療後の重要な留意点(献血・臓器提供の制限)

プラセンタ注射薬は、製造過程でウイルスや細菌が混入しないよう厳重な汚染防止対策が講じられており、販売開始以来、感染症が伝播したという報告は現在までありません。
しかし、理論的には感染症を伝播する可能性はゼロではないという理由から、プラセンタ注射を受けた方は、感染リスクを考慮し以下の制限をお願いしています。

  • 献血は出来なくなります
  • 臓器提供は原則的に控えていただくようお願いしております。

なお、ご家族間での輸血は可能です。この重要な留意点をご理解いただき、同意書に署名していただいた上で治療を開始いたします。安全な治療のために、ご協力をお願い申し上げます。

 

京都市山科区でプラセンタ注射をご検討中の方へ

山科西まついクリニックは、京阪バス「花山稲荷」停留所から徒歩1分と、アクセスしやすい場所にあります。

診療を迷われている方、特に「女性医師に見てほしい」とお考えの京都市近隣の皆様は、ぜひ一度WEB予約またはお電話(075-594-8066)にてご相談ください。皆様の健康維持をサポートするため、女性専門医が責任をもって検査を実施いたします。

>>プラセンタの詳細はこちら

次回は、プラセンタでよくある質問と回答についてお話しいたします。

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